養殖魚の安全・安心

養殖魚の安全・安心について。

エサについて

●魚を育てるエサについて

生餌、モイストペレットとドライペレットの3種類があり、水温や魚の成長に応じて
使い分けられています。

生 餌 モイストペレット ドライペレット
イカナゴ、アジ類、サバなどの冷凍魚を使います。主にモイストペレットの原料として使用されます 半生の固形タイプの餌です。生餌と配合飼料を混ぜ合わせたもので、現在最も多く使用されています。 乾燥した固形タイプの餌です。水に溶けにくく、食べ残しがほとんどないのが特徴です。

魚の健康管理

魚の健康管理は、魚類養殖を行ううえで大変重要なポイントです。
以前は風波の少ない湾の奥で養殖していましたが、養殖技術が進歩し、沖合いの潮流の速い漁場で、養殖することができるようになりました。その結果、魚のエネルギー要求量を計算した適正な給餌を行うことで、より健康で身の締まったおいしい魚を育てることができるようになりました。

また、健康診断による魚の体調管理、成長状況等の飼育データの記録、適切な給餌管理、水質・水温などの環境調査等の情報を参考にして、常に魚の健康を第一に養殖をおこなっています。

水産用医薬品について(1)

★使用基準について

 養殖魚が病気になった時に、その対策として水産用医薬品を疾病に応じて使用することがあります。
  水産用医薬品の使用は、水産試験場等の診断、指導にしたがい、薬事法等に基づいて投薬されます。
医薬品の使用にあたっては、使用基準や医薬品の添付文書等に記載されている用法・用量、使用上の注意、休薬期間等が遵守されています。
※薬事法:医薬品等の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制等を行う法律

 

水産用医薬品の使用基準の一例
対象魚種
適応症 対象医薬品 用法 用  量 休薬期間
区 分 有効成分
すずき目
たい、ぶり等
ビブリオ病
 
類血節症
 
抗菌・抗生物質
 
抗菌・抗生物質
 
チアンフェニコール
塩酸オキシテトラサイクリン
オキソリン酸
アンピシリン
経口投与
経口投与
経口投与
経口投与
50㎎/㎏・日
50㎎(力価)/㎏・日
30㎎/kg・日
20㎎(力価)/㎏・日
15日間
30日間
16日間
5日間
にしん目
(海水中で養殖されているもの)
ぎんざけ、あゆ等
ビブリオ病
 
せっそう病
魚卵消毒
抗菌・抗生物質
 
抗菌・抗生物質
消毒剤
オキソリン酸
塩酸オキシテトラサイクリン
オキソリン酸
ブロノポール
経口投与
経口投与
経口投与
薬浴
20㎎/㎏・日
50㎎(力価)/㎏・日
20㎎/㎏・日
飼育水1L当たり 0.1mL、
1日1回30分間(パイセスの場合)
21日間
30日間
21日間
 

水産用医薬品について(2)

★ワクチンについて

ブリ類の魚病被害と抗菌・抗生物質及びワクチン使用状況

ワクチンは、「免疫」の働きを利用して病気を予防する技術です。
  稚魚のうちに接種されたワクチンは体内で速やかに処理され、獲得された「免疫」だけが残って病気の予防に働くため、病気が発生するたびに抗生物質で治療する従来の技術と比較して薬剤残留の心配がないことなど、数多くの利点があります。
  大分県では、魚用の注射器やワクチン開発にも積極的に取り組んだこともあり、全国に先駆けて注射ワクチンによる魚病の予防技術が普及しました。
  特にブリ類では魚病被害金額が減少するとともに、医薬品の使用額も平成9年に13億4千万円であったものが平成17年度には3億6千万円まで減少しました。